- TOEICのPart7は問題をたくさん解けば点数が上がる?
- 長文をひたすら読めば読解力は向上する?
- 効率的な時間配分はどうすればいい?
- 本当に効果的なPart7の勉強法は?
このブログ記事では、TOEICのPart7で効果的に点数を上げる方法について解説します。
結論から言うと、単に問題を解きまくるだけでは得点は伸びず、効率的な時間配分と質の高い学習方法が必要です。
正しい学習アプローチを身につければ、Part7のスコアは確実に向上するので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
TOEICのPart7は「解きまくる・長文読みまくる」ではうまくいかない理由
Part7で高得点を取るには、闇雲に問題を解くだけでは不十分です。
効果的な学習には、適切な時間配分や読解スキルの習得が欠かせません。
以下では、単に量をこなすだけでは点数が伸びない理由を説明します。
- 時間配分の重要性
- 解くためのスキルを身につける必要がある
- 問題集を解きまくっていると「問題見ただけでなんとなく答えがわかってしまう」状態になりがち
時間配分の重要性
TOEICのPart7では、時間配分が成功の鍵です。
全体の約60分のうち、Part7には約25分を使うのが理想的でしょう。
時間配分を間違えると、最後の問題に手が回らなくなります。
「時間が足りない…」と焦った経験はありませんか?Part7の問題数は約20問程度で、1問あたり約1分強の計算になります。
しかし、実際には問題の難易度によって必要な時間は変わってきます。
効率的な時間配分のポイントは以下の通りです。
- 簡単な問題:30秒〜1分で解答- 中程度の問題:1〜2分で解答- 難しい問題:最大でも2分以内に判断また、問題を解く順番も重要です。
まず全体に目を通し、取り組みやすい問題から解いていくことで、時間を有効活用できます。
時間配分の練習には、実際に時計を見ながら解く習慣をつけましょう。
適切な時間配分ができれば、Part7での得点アップにつながります。
解くためのスキルを身につける必要がある
TOEICのPart7で高得点を取るには、単に問題を解きまくるだけでは不十分です。
効果的な学習には特定のスキルが必要不可欠です。
まず、英文の構造を正確に理解する能力が重要です。
主語と動詞の関係、修飾語の働き、接続詞の役割などを把握できなければ、複雑な長文は理解できません。
「Part7の問題さえたくさん解けば点数が上がるはず…」と考えている方も多いでしょう。
しかし、解答テクニックだけでなく、英文読解の基礎力が必要です。
効果的なスキルには以下のものがあります。
- スキミング能力 文章全体の要点を素早く把握する技術です。
- スキャニング能力 特定の情報を探し出す技術です。
- 論理展開の理解 文章の流れや因果関係を把握する能力です。
これらのスキルは単に問題を解くだけでは身につきません。
意識的なトレーニングが必要です。
また、語彙力も不可欠です。
ビジネス用語や時事英語など、TOEICで頻出する単語を知らなければ正確な理解はできません。
問題を解く際は、なぜその答えが正解なのか、他の選択肢がなぜ不正解なのかを分析する習慣をつけましょう。
結局のところ、Part7は「解く量」より「解く質」が重要なのです。
基礎スキルを磨きながら問題に取り組むことで、効率的にスコアアップが可能になります。
問題集を解きまくっていると「問題見ただけでなんとなく答えがわかってしまう」状態になりがち
TOEICのPart7対策で多くの人が陥る罠があります。
それは問題集を解きすぎることで「問題を見ただけで答えがわかる」状態になってしまうことです。
これは実は危険な状況です。
なぜなら、本番では初見の問題が出題されるからです。
「この問題集は何度も解いたから大丈夫」と思っていても、それは単に記憶力が働いているだけかもしれません。
本当の読解力が身についているとは限らないのです。
特に人気の問題集を繰り返し解いていると、「あ、この問題は確かAが正解だった」という記憶だけで解答してしまう危険性があります。
「問題集を5周したけど、本番では全然できなかった…」という経験をしたことがある方もいるでしょう。
この状態を避けるためには、同じ問題集を何度も解くよりも、以下の対策が効果的です。
- 様々な出版社の問題集に挑戦する- 解き方のプロセスを意識して学習する- 間違えた問題は、なぜ間違えたのかを分析する単に「解きまくる」だけでは、本当の実力は身につきません。
質を重視した学習が、Part7攻略の鍵となります。
TOEICPart7で得点を取れる人は何が違う?
Part7で高得点を取れる人には、共通の特徴があります。
- 文法的に正しい選択肢の選び方がわかっている
- 英文の基本的な構造を理解している
- ある程度の語彙力(英単語・英熟語・フレーズ)がある
- いわゆる「返り読み」をしないスキルがある
- 長文の「重要部分」と「どうでもいい部分」の取捨選択ができる
- TOEICの出題パターンに慣れている
単に英語力が高いだけでなく、試験に対する戦略的なアプローチができる点が重要です。
それぞれの特徴について、順番に見ていきましょう。
1. 文法的に正しい選択肢の選び方がわかっている
TOEIC Part7の問題を解く際、文法的に正しい選択肢を見極められるかどうかが重要なポイントです。
正しい文法知識があれば、明らかに間違った選択肢を素早く排除できます。
例えば、主語と動詞の一致や時制の整合性、関係代名詞の使い方などが適切でない選択肢は、内容を深く考える前に除外できるのです。
「この選択肢、何か文法的におかしいな…」と感じたら、その違和感を大切にしましょう。
また、文法的に正しくても文脈に合わない選択肢も存在します。
文の構造を理解した上で、前後の文脈との整合性も確認する習慣をつけることが大切です。
文法力を高めるには、TOEIC対策だけでなく基礎英文法の復習も効果的です。
特に接続詞や代名詞の指す内容、時制の一貫性などは、長文読解で非常に重要な要素となります。
文法的な正確さを判断できる力は、Part7で迷った時の強力な武器になるでしょう。
2. 英文の基本的な構造を理解している
TOEIC Part7の攻略には、英文の基本構造を理解することが不可欠です。
英文の構造を理解している人は、複雑な長文でも「主語」「動詞」「目的語」などの関係性を素早く把握できます。
「この文は何について述べているのか」という核心部分を瞬時に理解できるため、読解スピードが格段に上がるでしょう。
英文構造の理解がない状態で問題を解きまくっても、「なんとなく答えを選ぶ」習慣が身についてしまいます。
「なぜこの答えが正解なのか」を文法的に説明できることが重要なのです。
特に、複数の文書を比較する問題や、複雑な指示文がある問題では、文の構造を理解していないと混乱してしまいます。
「この文がどこにかかっているのか分からない…」と悩んだ経験はありませんか?基本的な構文パターンを学び、S+V+O(主語+動詞+目的語)などの基本構造を意識して読む習慣をつけましょう。
文の構造が理解できれば、Part7の複雑な長文も論理的に読み解けるようになります。
3. ある程度の語彙力(英単語・英熟語・フレーズ)がある
TOEICのPart7で高得点を取るには、ある程度の語彙力が必須条件です。
単に問題を解きまくるだけでは、知らない単語や表現に出会ったときに読解が止まってしまいます。
「この単語、どこかで見たことあるけど意味が思い出せない…」という経験はありませんか?基本的な語彙として必要なのは以下の要素です。
- TOEIC頻出単語(3000〜5000語レベル) 特にビジネス、広告、手紙などPart7で頻出のジャンルに関連する単語を優先的に覚えましょう。
- 熟語・イディオム 「take up」「in terms of」などの熟語は文脈理解の鍵となります。
- 接続詞・接続副詞 「however」「therefore」などの論理関係を示す言葉は文章構造を把握する上で重要です。
語彙力を効率的に増やすには、Part7の問題を解いた後、わからなかった単語をノートに記録して定期的に復習する習慣が効果的です。
単語を覚える際は、文脈の中で意味を理解することが長文読解力向上につながります。
4. いわゆる「返り読み」をしないスキルがある
返り読みをしないスキルは、TOEICのPart7で高得点を取るための重要な要素です。
返り読みとは、英文を読んで日本語に訳してから理解する方法のこと。
この方法では時間がかかりすぎて、Part7の長文を制限時間内に処理できません。
TOEIC上位者は英文をそのまま英語の語順で理解する「直読直解」のスキルを持っています。
「この文章、日本語に訳さないと意味がわからない…」と感じる方も多いでしょう。
直読直解のトレーニングには、まず短い英文から始めて徐々に長文に挑戦するのが効果的です。
具体的な練習方法としては以下があります。
- 音読練習:英文を声に出して読むことで、英語の語順に慣れる- チャンク読み:意味のかたまりごとに区切って読む練習- 簡単な英文ニュースを毎日読む習慣をつける返り読みをやめると最初は理解度が下がるように感じますが、継続することで読解スピードと正確性が向上します。
直読直解のスキルを身につけることで、Part7の問題を解く時間を大幅に短縮できるようになるのです。
5. 長文の「重要部分」と「どうでもいい部分」の取捨選択ができる
TOEIC Part7の長文問題で高得点を取るためには、文章のどこを読むべきか見極める能力が不可欠です。
すべての文を同じ比重で読んでいては時間が足りなくなります。
高得点者は長文の中から「重要な情報」と「補足的な情報」を瞬時に見分け、効率よく読み進めることができます。
「この長文全部読まなきゃ…」と思っているうちに時間切れになってしまった経験はありませんか?重要部分の見極め方には以下のポイントがあります。
- 段落の最初と最後の文 ここには文章の主題や結論が書かれていることが多いです。
- 設問に関連するキーワードを含む文 問題文に出てくる固有名詞や日付などを含む部分は特に注意して読みましょう。
- シグナルワードの後に続く文 「however」「therefore」「in conclusion」などの接続詞の後には重要な情報が続きます。
このスキルは意識的な訓練で身につきます。
最初は時間がかかっても、繰り返し練習することで徐々に速く正確に判断できるようになるでしょう。
重要部分と補足部分を区別する能力は、実際のTOEIC試験での時間管理に直結する重要なスキルです。
6. TOEICの出題パターンに慣れている
TOEICの出題パターンに慣れていることは、Part7で高得点を取るための重要な要素です。
TOEICのPart7には、繰り返し出題される典型的なパターンがあります。
これらのパターンを知っていると、問題を解く際の手がかりになり、時間を大幅に節約できるでしょう。
「この問題はあのパターンだ!」と瞬時に判断できれば、解答の精度も上がります。
特に頻出するのは、以下のようなパターンです。
- 否定表現を含む選択肢(Not, Never, Unlikelyなど)- 本文にない情報を含む選択肢(引っかけ問題)- 本文の一部をほぼそのまま使った選択肢(正解とは限らない)また、メール、広告、記事など文書の種類によって問われる内容も異なります。
例えば、メールなら「送信者の意図」、広告なら「対象者や目的」が問われることが多いのです。
「この問題集を解いたことがある」という記憶ではなく、「このパターンの問題にはこう対処する」という戦略的な知識を身につけることが重要です。
出題パターンに慣れるには、解いた問題の傾向を分析し、パターンごとに解法をまとめておくと効果的でしょう。
TOEICPart7の勉強法
効果的なPart7の勉強法は、質を重視したアプローチが重要です。
以下では、効率的な勉強法を紹介します。
- 精読が基本(品詞分解レベルで文章を理解する)
- 返り読みをしないトレーニング(英語を英語で理解する)
精読が基本(品詞分解レベルで文章を理解する)
TOEICのPart7を攻略するには、精読が基本となります。
精読とは、文章を品詞分解レベルで理解することです。
まず、長文を読む際は「主語・動詞・目的語」の基本構造を意識しましょう。
「この文章、何が言いたいのかさっぱりわからない…」と感じる方も多いでしょう。
そんな時こそ、文の骨格を見極めることが重要です。
精読のポイントは以下の通りです。
- 一文ずつ区切って読む 文章を一文ずつ区切り、その文の主語と動詞を必ず特定します。
- 修飾語句を整理する 長い修飾語句に惑わされず、文の骨格を見極めます。
- 接続詞の役割を理解する but、however、thereforeなどの接続詞が文脈の流れを変える重要な役割を持ちます。
精読を習慣化すると、複雑な文章構造も理解できるようになります。
最初は時間がかかりますが、繰り返し練習することで読解スピードも自然と上がっていきます。
単に問題を解きまくるのではなく、一つひとつの文章を丁寧に理解する姿勢がPart7攻略の鍵となるのです。
返り読みをしないトレーニング(英語を英語で理解する)
返り読みをしないトレーニングは、TOEIC Part7で高得点を取るための重要なスキルです。
返り読みとは、英文を読んだ後に日本語に翻訳して理解する方法のこと。
この習慣があると、長文を読む速度が著しく低下し、試験時間内に全問題を解くことが難しくなります。
英語を英語のまま理解するトレーニングには、以下の方法が効果的です。
- 簡単な英文から始める 易しい英文で「英語→日本語」の変換をせずに理解する練習をしましょう。
- 音読練習を取り入れる 声に出して読むことで、英語の語順で理解する感覚が身につきます。
- 英英辞典を活用する 分からない単語も英語で理解する習慣をつけると効果的です。
「日本語に訳さないと内容が理解できない…」と感じる方も多いでしょう。
最初は時間がかかりますが、継続することで徐々に英語をそのまま理解できるようになります。
返り読みをしないスキルを身につければ、Part7の長文も効率よく読めるようになり、時間内に多くの問題を解けるようになるでしょう。
TOEICPart7での得点戦略
本番試験での戦略的なアプローチも、高得点を取るためには欠かせません。
時間が限られているからこそ、効率的に問題を解く方法を知っておく必要があります。
- 捨てる問題を見極める
- 設問パターンを理解する
捨てる問題を見極める
TOEICのPart7で高得点を取るためには、問題を解く際の戦略が重要です。
すべての問題を解こうとするのではなく、捨てる問題を見極める判断力が必要になります。
特に時間が限られたテスト環境では、全問題に同じ時間をかけることは非効率です。
「この問題は難しそうだから後回しにしよう」と思える勇気を持ちましょう。
難易度の高い問題や、理解に時間がかかりそうな長文は一時保留にして、確実に得点できる問題から解いていくことが賢明です。
捨てる問題の見極め方には、以下のポイントがあります。
- 文章量が極端に多い問題 特に複数の文書が含まれるトリプルパッセージは時間がかかりがちです。
- 専門用語が多く含まれる文章 馴染みのない分野の専門的な内容は理解に時間を要します。
- 設問を読んで内容が把握しづらい問題 何を問われているのかわからない問題は後回しにしましょう。
「すべての問題を解かなければ」という強迫観念から解放されることが、実はスコアアップの秘訣かもしれません。
時間配分を考えながら、確実に得点できる問題を優先することで、全体的な正答率を上げることができます。
設問パターンを理解する
TOEICのPart7で高得点を取るには、問題の設問パターンを理解することが重要です。
Part7には主に「主旨理解問題」「詳細情報問題」「推論問題」「語彙問題」の4つのパターンがあります。
「主旨理解問題」は文章全体の要点や目的を問うもので、全体を読んでから答えるのが効果的です。
「詳細情報問題」は特定の情報を探す問題で、設問を先に読んで該当箇所を探す「スキャニング」が有効です。
「推論問題」は文中に直接書かれていない内容を推測する問題です。
「文章からどのようなことが推測できるか」という問いに注意しましょう。
「語彙問題」は特定の単語や表現の意味を問う問題で、前後の文脈から意味を推測する力が試されます。
「この問題は何を聞かれているんだろう…」と悩む時間を減らすためにも、各パターンの特徴と解き方を理解しておくことが大切です。
設問パターンを把握していれば、問題を見た瞬間に「これは〇〇タイプの問題だから△△の解き方をしよう」と判断できるようになります。
まとめ
このブログ記事では、TOEICのPart7で効果的に得点を上げる方法について解説しました。
単に問題を解きまくるだけでなく、効率的な時間配分と質の高い学習方法を身につけることが重要です。
Part7で成功するためのポイントは、文法知識や単語力の向上、返り読みをしない習慣づけ、精読による文章構造の理解などが挙げられます。
また、本番では全問題を解こうとせず、得点できる問題から優先的に取り組む戦略も効果的です。
質の高い学習を継続することで、必ずPart7のスコアは向上します。